Netflixオリジナル『事件現場から セシルホテル失踪事件』、第２話のネタバレあらすじをお送りします！
少しづつ分かり始めた、ホテルの悲しく暴力的な過去と、この事件の人々を引きつけるセンセーショナルなエリサの動画。
その影でエリサを救うべく、多くの時間を費やしていたのは警察だけではありませんでした…
第２話『セシルの秘密』 ネタバレあらすじ
第１話のあらすじもございます
>>ネタバレあらすじ第１話｜Netflixオリジナル『事件現場から セシルホテル失踪事件』
YouTuberやミステリ好きの考察
エリサが消息をたち２週間、捜査は手詰まり。
そんな中、LAウィークリー紙のデンス・ロメロ記者が、YouTubeに警察が公開したエレベーターの映像をアップ。
映像はまたたく間に話題になり、ネット上を爆発的に駆け巡ります。
世界中からの関心は止まることなく、2,500万回を超える再生回数に。
予想以上の拡散に、あらゆるYouTuberやミステリ好きが推理をしはじめます。
ネット上には推理好きのコミュニティや掲示板がいくつもあり、実際の事件解決に結びつくことも。
皆の頭脳が集まれば解決できるのでは？と、YouTuberジョン・ローダンのように特設チャンネルを開設する人も数多くいました。
多くの人が注目したのは、エリサがネット上に残した足跡・SNS。
皆、彼女の人物像を知りたがったのです。
その何年にも及ぶ彼女の日記から、彼女のある傾向に気づきます。
それは彼女が心の問題を抱えていたのでは？ということ。
躁うつの傾向があり、調子いい日が続き、その後１週間眠り続けるパターンがあること。
回復に向けて治療を受けており、最近効果のある抗うつ剤を見つけたことなどが綴られていました。
彼女が書き連ねた文章から、実直さが伝わってきたとYouTuberジョンは語ります。
人々は彼女を身近に感じ、助けたいと思うようになります…
警察の捜査は困難を極めます。
しかしニセの情報に踊らされないようにするため、彼らは公開する情報を限定せざるおえませんでした。
すると人々は、独自に調べ始めます。
映像の分析を続けていた人々は、公開されている映像に明らかに不審な点がに気がつきました。
それは彼女がボタンを押しても、エレベーターが動かないまま止まっていること。
そして人々は映像から大きなヒントを得ます。
映像のタイムスタンプです。
防犯カメラのタイムスタンプはかなり不明瞭で、数字が全く読めない状態です。
「これはわざとなのか？判読できないように編集した訳は？」と皆が不信感をいだきます。
たしかに映像のエリサの手の動きは、まるでスロー再生しているようにも見えます。
中には、タイムスタンプのミリ秒の進み方が変だと気づく人が現れました。
再生中に何度もカウントが止まっているのです。
解析すると、映像は３３〜３５％ほど速度が落とされています。
それが映像の不気味さを一層際立たせます。
そして映像は切って繋げられていたことも判明。
エリサがエレベーターを降り、ドアが閉まり始めるところに注目。
扉が６インチほど瞬間移動し、ゆっくりと動き出すのです。
詳しい解析が始まると、なんと５３秒間が消えていることが判明するのです！
この１分間に誰かが映っていたのでは？
奇妙さを助長させる編集をした理由は何なのか？
警察に届ける前に、ホテル側が編集をしたのか？
エレベーターの映像は、様々な憶測を呼ぶのでした…
ホテルの歴史と発想の転換
元ホテル総支配人・エイミーは、ホテル側の編集説を「ありえない」と否定します。
「LAは怖いところ。とくに観光客にとってはね」とエイミー。
彼女自身も地方で育ち、初のホテル業の仕事として、セシルホテルの総支配人を務めるため
LAへ引っ越してきます。
住み始めた当初は治安が悪いと聞き、中心街へ行くことはありませんでした。
２００７年になると状況が変わり始めます。「街の浄化」として再開発が始まったのです。
LAダウンタウンでの暮らしが次の流行になるかも？とTVが報道するなか、スキッドロウの治安の悪さは変わりません。
しかし人々は、その「新しい流行」を受け入れます。
偶然にもセシルホテルの位置する交差点は、その流行の中心地だったのです。
２００７年ホテルは2,600万ドルで売却されます。
当時ホテルは中心街で最悪なホテル。エイミーはそんなホテルの立て直しが役目だったのです。
しかし、長年のホテル居住者たちが大きな課題となります。
大手の３つ星ホテル風に改装予定でしたが、当時８０人ほどが居住。
オーナーは彼らを追い出そうとするも、工事中止命令を受けてしまいます。
唯一セシルとステイ・オン・メインが交差するところ
じつは、セシルホテルは居住型ホテルに指定されているため、規制があったのです。
これでは館全てをホテルとして改装し、使用するこは出来ません。
大部分は月単位の賃貸として残すことを選びます。
そこでエイミー達は、ホテル改造の逃げ道としてある奇策を思いつきます。
それは、１つの館に２つのホテルをつくること。
１つはセシルホテル、もう一つはステイ・オン・メイン。
ステイ・オン・メインはユースホテル。
セシルホテルは、従来の入居者とその他の宿泊ホテルとして営業。
これで、地域の規制をかいくぐるろうという目論見です。
まずはセシルホテルから３フロアと仕切ります。
１４階建ての建物の２・３階は賃貸用。
４〜６階はステイ・オン・メインとして使用し、残りのフロアがセシルホテルになります。
フロントはステイ・オン・メイン用に別に設けることに。
同じ建物内にロビーも２つ。
予算の関係上、ホテルの見た目から変えていったことも功を奏したのか、口コミサイトでの評判は上々。
若い人々も泊まり始め、星の数も上昇。値上げにも成功しました。
エイミーは「成功の要因は、セシルホテルと完全に空間を分けたこと」と分析。
「…１か所をのぞいては」
それはエレベーターです。
エレベーターは広い館に２基のみ。
居住者・短期滞在者、そしてステイ・オン・メインの宿泊客は同じエレベーターを使用するのです。
それはステイ・オン・メインの客は時に、危険人物と接触する可能性があることを示します。
ナイト・ストーカーの登場
セシルホテルから初めて自殺の通報があったのが１９３１年。
１９６４年にはゴールディと呼ばれる入居者がおり、いつもハトに餌やりをする、よく知られた存在でした。
そんな彼女は白昼部屋にて強姦後殺害され、遺体はそのまま遺棄されてしまいます。
１９８０年代に入り、治安はさらに悪化。
元入居者は当時ホテルの６階以上は、殺人が多かったため決して行かなかったとのこと。
そしてその殺人の多さが、連続殺人犯の安息の地となってしまいます。
当時１４階の１泊１４ドルの部屋に滞在する人がいました。
ナイト・ストーカーこと、リチャード・ラミレスです。
犯行は半径８０キロ圏内、夜間に行われ、１４人を殺害。
時間・場所・手口は統一されていないばかりか、標的は女性・お年寄りや子供などバラバラ。
あらゆる人々が恐怖の対象となりました。
犯人は南カルフォルニア史上、もっとも残虐な犯行のあとセシルホテルに戻っていたのでした。
夜の闇にまぎれ血まみれの服を脱ぎ捨て、血のついた靴でホテルの部屋に上がっていったのです。
なぜなら、誰も気に留めないから。
変色した水の謎
２０１３年２月１９日、エリサ失踪から１９日。
第１話にでてきたイギリス人カップルは、口コミなど全く知らずセシルに予約を入れました。
チェックインしてから５日以降、ホテルでの状況が悪化します。
下の階でパーティーをしているような音がしたり、通気口から入った大麻の匂いが室内に充満したり。
それに加え、水圧が極端に弱くなっていきました。
蛇口から出てくる水は、茶色かかったような濃い色に変色。
飲んだときには、おかしな味がする有り様（！！）。
カップルはその水を使って、歯磨きやシャワーをしていました。
苦情を入れ２フロア上げてもらいますが、水圧は全く変わらない。
そこで設備に点検させることになります…
エリサを発見
設備管理者が３階で水栓を開けると、変な音がします。
屋上にある４つの貯水槽のどれかが、詰まっているか空なんだなと予測。
メインタンクのハッチを開けると、そこにはエリサがいたのです。
設備管理者はすぐに総支配人エミリーに報告。
次の瞬間には、１００人以上捜査関係者が屋上に集まっていました。
捜査員が到着したとき、タンク入り口のハッチはしまっており、エリサの衣服はタンクの底で発見されました。
エミリーは従業員にメディアへの対応を禁止。
急遽ホテルは休業、イギリスカップルを含む宿泊客は他のホテルへと移動となります。
エリサ発見の一報は、誰もが望む形ではなく悲しい知らせとなります。
彼女の無事を願い、発見に尽力したミステリ好きやYouTuberたちは、まるで友人や家族を失ったような深い悲しみと怒りの中にいたのです…
＜つづく＞
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