韓国映画

相棒はヨハネ!?な韓国映画『サバハ』@Netflixあらすじと感想(ネタバレなし)

 

【あらすじ】

全国のあやしい宗教を独自で捜査し、執筆活動をしているパク牧師。

同じ事務所の若手・ヨハネを、気になる新興宗教団体へ潜入させている。

しかしその団体は、よくある多額のお布施など全くさせず、信者の日々の痛みによりそい、善良な団体の側面しかみせない。

いつものように施設前で張っていると、警察が施設を訪ねてくる。

話をきくと、近くのトンネルで見つかった少女の白骨死体の件についてだった。

やはり何かあると確信するパク牧師。

仲良くしている僧侶の協力をあおぎ、団体の経典から全容を解剖しようとする・・・

【考察】

相棒はヨハネ!?

映画冒頭から、なんとも言えない違和感を感じます。

 

だってパク教授の相棒は「ヨハネ」。

キリスト教信仰者がかなりの数をしめる韓国では、洗礼名をそのまま改名して使う人もいるよう。

ただこの映画では、やはり仏教との対峙の意味で「ヨハネ」を使っています。

 

だからといって、宗教戦争を描いているわけではないんです。

「あらすじ」には書いてませんが、パク教授達が活動をする約十年前、

ある村で双子が生まれます。

一人は女の子、もう一方は人の形をしていませんでした。

それをきっかけに、その家族には受難がつきまといます。

追いかける者と追いかけられる者

映画は、この「パク教授」と「片割れの女の子」の2つの視点を軸に展開します。

 

徹底的に隠された集団の闇を追いかける教授と、絶対にバレてはいけない秘密をひとりで抱えた少女。

この2つが結びついたのは、やはりあの宗教団体。

そこから怒涛の「謎解き」が展開されます。

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 【生きている人間が一番怖い】

印象としては、ありがちな宗教映画の不気味さを残しつつ、「信仰」について考えさせられる映画です。

 

善も悪も紙一重、表裏一体。

「信じる」ことのみにより救いがあるようで、それにすがってしまったために、悪の道へ落ちてしまう人間の弱さを描いているように感じました。

 

何よりも生きている人間が一番怖いですw

見る人により感想や伏線の気づきも違うので、大人数で観るのがオススメ

その後の感想大会が盛り上がること、間違いなしww

 

宗教をエッセンスにした映画を見る度に、無宗教であることを少し後悔します。

聖書に親しんでいないtemitaは、細かい伏線をひろえず、リアルタイムに「ニヤッ」と出来ませんーーーw 悔しいww

 

この悔しさは、映画「マトリックス」でも味わいました。映画通の方に宗教解説をしてもらい、やっと面白さがわかったんですよ・・・トホホ。

 

「サバハ」が気になる方は、きっとこれも好き。

映画『コクソン』と映画『プリースト』もレビューしてます。こちらもどうぞ。

 

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また面白い映画をシェアさせてくださいね!

ではでは

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