前評判をきき、気になっていた映画『哭声 コクソン』。
Netflixで鑑賞したので、さっそくレビューです!
【あらすじ】
とある平凡な村で、村人が自身の家族を惨殺する事件が連続しておこる。
犯人は湿疹で肌がただれ、錯乱状態で発見される共通点があった。
この異変は、山奥に越してきた日本人が原因でないかと噂しはじめる村人たち。
この事件を担当している警官・ジョングは自身の娘にも同じような湿疹が出ているのを発見。
娘を救おうと、数人の村人と日本人を問い詰めるが、この行動が村人をさらなる混乱に巻き込むことに・・・
日本人役として、國村隼が参加し、第37回青龍映画賞で男優助演賞を外国人で初受賞している作品です。
【解説】
オカルト的な不気味さ
ある映画ブログにて作品の存在を知ったのですが、惹かれたのは、その内容の不気味さw
グロテスクなのはあまり好きではないですが、こういう不気味さはウェルカムです。
先日レビューした映画「サバハ」に近いものを感じますw
「全く解らないもの」を受け入れられる?
「全く解らないもの」に対する恐怖心が描かれている映画です。
設定もわかりやすく、「地元のもの」と「よそ者」。
よそ者は山奥に住んでいるため、その日常が誰の目にも触れることがありません。
しかも山に入った村人に、ふんどし一丁で目が真っ赤な状態で、生肉を食らう姿まで目撃したと噂までされる始末。
何が目的で、こんな山奥に外国人ひとりで住んでいるのか?と疑われる要素は満載。
村では引き続き、気心のしれたご近所さんがいつ家族を殺害するかわからない、張り詰めた状態がつづきます。
そんななか娘に事件の予兆がみられた、警察のジョング。
地元の祈祷師に依頼し、娘を守ろうとします。
効果がみられない中、娘が日本人と接触をしていたとわかり、日本人に直接問い詰めるべく、乗り込みますが・・・
「信じたいものを信じる」いきもの
結局、人間は「信じたいものを信じる」いきもの。
無意識のうちに、自身に都合のよい材料を集めて、判断材料にしているのかもしれません。
テミタも「彼」「彼女」の存在の判断がつきませんでした。
明確な答えも提示されていないですしね。
面白かったですが、薦められる人を選ぶ映画です。
流血シーンも多いのでお子様のいる方は、眉をひそめられるかもw
【やっぱり映画『サバハ』を連想させる】
この映画は、『サバハ』よりも謎が多く(答えがわかりにくく)、観た人の数だけ解釈がわかれると思います。
謎解きが好き、鑑賞後伏線を考えるの好きな方にはオススメです!
↓パク・ソジュン × ウ・ドファン。旬な2人と悪魔祓い
映画『サバハ』も気になる方は、ぜひどうぞ。
似たもの同士な映画『プリースト』もレビューしてます。