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【ただの薬物の話と思うと、損をする】ネタバレ第1話、Netflix『ザ・ファーマシスト オピオイド危機の真相に迫る』

Netflix『ザ・ファーマシスト オピオイド危機の真相に迫る』のネタバレあらすじ第1話をお送りします。

 

最初は息子をオーバードーズで亡くした薬剤師が、中毒性の高い薬を販売し続けた製薬会社を訴えるという展開だなと予想し見始めたのですが…

なんと息子さんはオーバードーズではなく、銃によって殺害されてしまうのです。

 

話の途中から、犯人や目撃者の証言が入り乱れ、怒涛の展開をみせる第1話。

「ただの薬物依存の話でしょ?」と見ずにスルーすると、もったいないですよ!

第1話『ダニーに捧げる正義』ネタバレあらすじ

アメリカ ルイジアナ州セントバーナード。

そこに居をかまえる薬剤ダン・シュナイダーは、屋根裏部屋にいくつものビデオと電話の通話を記録したカセットテープを保管していた。

すべて彼の息子ダニーの事件の記録である。

 

息子ダニーはコカインをやって殺された。23歳の若さだった。

麻薬に殺されたのではない。銃殺だ。

その当時のニューオーリンズ警察は腐敗しきっており、「麻薬絡みだから殺されて当然」と警察の解決への意欲は全く感じられなかった。

 

最初はすべて息子のためだった。

しかしある時、ダンは気づく。薬局は麻薬性鎮痛剤にあふれていると。

ダンは鎮痛剤の違法利用に反対するため、自身が務めている薬局を休職する。

 

「ある医者は立場を利用し、地域を崩壊させた。毎週人が死んでゆく。18〜25歳の若者たちだ。彼らの中に息子を感じるんだ、救えなかった息子を。しかし他の子は救える」

 

ここに1つの薬がある。

パーデュー社のオキシコドンだ。国内中に多数の中毒者・死亡者をだし続けている”オピオイド危機”の主犯格といわれている。

ダン「企業という立場を利用した殺人者だ。犯人はつかまった。何十万人をしなせたパーデューは、どう償いを?」

街がドラッグ漬けになる

ニューオーリンズの隣・セントバーナード郡。

ダンと妻アニーは大学時代に出会い、卒業の数年後に結婚した。

ダンは家族をもつため、「薬剤師はいいよ」と聞き、1975年その職についく。

正直仕事は何でも良かった。

 

翌年1976年には長男ダニー、1980年には妹のクリスティーが生まれる。

家族や親戚はとても仲がよく、妻アニーは「望むものをすべてもっていた。理想的な暮らしだった」とふりかるほどだ。

 

ある日ダンは息子ダニーをつれ、かつて住んでいた下第9地区を訪れる。

昔住んでいた家をみるためだ。引っ越した理由は人種問題だった。

 

街が栄えるにつれ、黒人が第9地区に家を買うようになった。それにともなうように、白人はセントバーナード郡に引っ越し行き、世界は2分されるようになる。

 

「昔はあきらかな差別があった」と下第9地区の牧師テレンス・リードは語る。

「車にも落書きされたりした」

 

下第9地区の住人シェーン・マディングもこう回想する。

「昔は皆で集まり小さなパーティーをしたり、ソフトボールをしたりしたわ…

でも80年代になって周囲の様子がかわり始めた」

 

街中にコカイン中毒者が溢れ出したのだ。その頃にはクラックが流行りだし、最悪の状況だったのだ。

おなじく下第9地区の住人ジェフリーは「地獄だったよ」と思い出す。

「白人がいたら警察かドラッグ目当て。白人がドラッグを買いに来る、そんな場所だった」

当時セントバーナードの多くの子供が、ドラッグを下第9地区に買いに行き殺された。

 

ダンは、そんな下第9地区の状況をもちろん知っていた。

「残念だとわかっていたが、行くほうが悪いと思っていた」

息子の死

1999年4月13日。

妹クリスティーが自宅1階でパソコンをいじっていると、ダニーが両親に出かけるよといい出ていった。それっきりダニーが戻ることはなかった。

 

その夜12時ごろ、下第9地区。

住人のシェーンは母親の自宅前にたっていると、白人が乗った赤いトラックが通り過ぎるのを目撃。友人と「誰?」と会話を交わした。

 

午前2時。警察が息子ダニーが下第9地区で見つかったと、ダンの自宅を訪れた。

息子は2階で寝ているものと思っていたダンとアニーは、あわてて警察と現場へむかう。

車中で「息子さんは撃たれた」と聞いた2人。どこの病院だとたずねるも、返ってきたのは信じがたい答えだった。

「息子さんは死んだ」

 

妻アニーと悲しみにくれるダン。

長い悲しみのなかで、これは「殺人である」という事実に気づく。

 

「当時のニューオーリンズ警察は腐敗した組織の見本だった。あの状況にいたら、警察は信用できない」とセントバーナード郡保安官J・スティーブンスが語るほど警察官の汚職や殺人(!)が横行していた。

 

車の状況から、麻薬の売買だと判断していた警察。

捜査にあっていたファンガイ巡査部長からは、ダニーは甘たれた麻薬中毒者の息子と罵られ、文句言うなら捜査をつぶすとまで言われたダン。

その頃からすべてを記録しはじめる。

 

自身で事件を解決することを決意したダンは、思いつく限りの捜査をリストにあげる。

テレビ局の取材、ポスターの手渡しや地域の戸別訪問…

とくに戸別訪問のは保安官スティーブンスを驚かせた。

「警察でもそんな勇気はない…だから見張らせたんだ」

そう、ダンが標的になる可能性もあるのだ。

 

しかし残念ながら目撃者や証人・情報提供者も見つからない。

「第9地区の者は絶対に密告はしない」住人シェーンは語る。

 

ダンの親友デビーたちの助けもあり、事件に報奨金がかけられた。

その額なんと1万ドル。匿名でも起訴に協力すれば、1万ドルを受け取れるのだ。

 

「さすがに報奨金が1万になると、だれもが情報を提供したがった」とジェフリー。

目撃者がいた

1999年5月14日。事件から5週間後。

警察のファンガイから、ダンに息子ダニーをうった犯人がわかったと連絡がはいる。

なんと事件の目撃者がいたのだ。彼の供述は現場の状況を裏付けるものだった…

目撃者の名前は、先出の住人ジェフリー。当時15歳だった。

 

すべてを目撃していたジェフリーによると、以前ダニーにドラッグを売ったことがあり顔を知っていた。

ダニーの車がきたので近づこうとしたら、他の少年が先にダニーのトラックへ。

その男が銃をとりだしダニーを撃ったのだという。

 

警察は写真より犯人を特定。スカーフェイスという男だった。

彼は地元では有名なワル。強奪や殺人にてを染めていた。

 

警察はジェフリーの供述内容から、現場で目撃したのは間違いないと断定。すぐに令状を請求し、逮捕に動いた。

 

その翌日。警部補から謝罪の電話が入る。

なんとスカーフェイスは事件当日の夜、服役中だったのだ。犯人ではなかった。

ジェフリーの供述に矛盾がみられ、検察の信用を失いつつあった…

 

警察を信用できないダンは、自らジェフリーのもとへ出向く。話をきくうちに、彼が育った劣悪な環境を知ることとなる…

 

「当時母は何かしら問題を抱えていた。ドラッグ中毒の母をみるのが辛かったから、

オレが17歳のとき、母のドラッグと道具を捨てて、やめようと言ったんだ。

お仕置きされたよ。コンロの火をつけ、誰かをよびオレの手と足を押さえつけた。

そしてオレの手を火の上に置いたんだ。それでワルとつるむようになった」

とジェフリーは回想する。

 

ダンはジェフリーの証言で犯人をつかまえられると信頼し、期待していたが

検事は、ジェフリーの証言は筋が通らないと判断。

ジェフリーは完全に、検察からの信用を失っていたのだった。

予想外な犯人

1999年7月、事件から3ヶ月後。

新たな目撃者や証拠をみつけないと、起訴があやぶまれるダンは、再び目撃者を探し始める。

ダニーの妹クリスティーや妻アニーは、父まで失うのではないかと心配していた。

ダン本人も家族も限界がきていた。

永遠に続けることは無理だと痛いほど実感していた。

解決したいが、何をしてもダニーは帰ってこない。

9月末までに何もみつからなければ、辞めると決意した。

 

そこでダンは、一番やりたかった捜査をおこなうことにした。

直接住人に電話するのだ。分厚い電話帳を片手に、片っ端から連絡をした…

 

1999年9月1日、事件から5ヶ月後。

自宅から住人へ電話をするダニー。毎晩40〜50人にかけた。

それは、その日最後の電話だった。

呼び出し音のあとに、女性の声がした。住人シェーンの家だった。

 

ダンは耳を疑う。なんとシェーンは事件のすべてを目撃しており、警察に2度通報していたのだ。

「妻に見つけた!!と叫んだよ。何かをみつけたから、(捜査は)やめないとね」

 

シェーンの目撃談はこうだ。

事件の夜。友人と母親宅の前に立っていたシェーン。角を見ると赤いトラックがみえた。

目の前を通り過ぎるとき、白人が運転しているのがわかった。

売人が手を振り車をとめのりこむと車が走り出した。

そしてドーフィネ通りに入る前にとまる。売人がトラックからおり、運転席に走り寄った。

トラックは逃げようとしていた矢先、銃声が1発きこえた。

その後犯人は走って逃げ、銃を排水溝に捨てた…

 

シェーンは続ける。

「私が犯人をみると、彼も私を見た。犯人はスカーフェイスじゃない、(目撃者の)ジェフリーよ

「ダニーを撃った後戻ってきて、私達をみて”ティティ、撃ったのをみた?”と聞かれたの」

 

実はジェフリーはシェーンの親友の息子だった。彼女の子供たちはみな、シェーンのことを”ティティ”とよんでいたのである。

この証言でダンは犯人が判明しただけでなく、ジェフリーの裏切りを知ることとなる。

 

実はこのシェーンが証言する4ヶ月前。

警察は容疑者ジェフリーの情報をつかんでいた。しかし話をきくと、彼よりも犯人の可能性がありそうなのはスカーフェイスだと名が挙がる。

ジェフリーがバイクに乗っているとき、スカーフェイスが事件を起こすのを目撃したというではないか。

現場は混乱する。なぜなら、容疑者が目撃者になってしまったからだ。

 

情報提供者として、名前を伝えないでほしいとシェーンは伝える。

名前を言わないかわりに、助けてほしいとダンはシェーンに証言をお願いした。

 

しかしシェーンは電話のあと、麻薬関係者の報復をおそれ恐怖心が増していった。

ダンが家にきたり、また電話をしてきたら?私だとバレる。

証人になったとバレると、家族を含め「殺すぞ」と脅されるのは分かっていた。

しかも彼女には子供や両親がいるのだ。

見つけたぞ

それから2000年1月までの約5ヶ月間。

ダンはシェーンに証言をしてほしいと、何度も連絡をした。

シェーンだけではなく、彼女の姉にもかけた。

 

ついにシェーンから、「電話をしてほしくない」と連絡がはいる。

「目撃者をみつけて気持ちが先走ったの」とダニーの妹クリスティー。

 

しかしこのクリスティーが、シェーンの気持ちをかえる。

「私もおなじだった。12歳のときに、仲のいい兄が殺された」とシェーン。

全くおなじ境遇だったのだ。

 

「分からないということは苦しいこと」

クリスティーからの手紙をよみ、彼女はたくさん涙を流しているのに、自分は言い逃れをしていたと打ちのめされたシェーン。

 

ある日ダニーの部屋がみたいと家を訪れた。

妻アニーは歓迎する。シェーンはダニーに明るい未来があったと感じた。

そして証言しなければと心に固く誓った。

 

2000年5月12日、事件より13ヶ月後。

シェーンは警察へ出向き、ジェフリーは逮捕。

そこでジェフリーは、弁護士より耳を疑う事実を知る。

なんと証人はシェーンだという。

 

「ウソだろ!?どうして知り合いがこんな仕打ちを?警察に協力したどうなるか、わかっていただろうに…死ぬことになる

 

そして、最も恐れていたことがおこる。

2000年10月。

証人保護措置をうけてシェーン達は引っ越す。2ヶ月ほどたったころだった。

家の外にでたら、車の窓がブロックで割られ、タイヤは引き裂かれていた。

そして「見つけだぞ」と書かれたメモが残されていた…

<つづく>

↓衝撃的なエレベーターの監視カメラ映像の悲しい真実…

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