temitaの地元では4月に劇場公開された、映画『天才作家の妻 40年目の真実』。
とてもおもしろかったので、レビューです!
▼あらすじ▼
数々の新しい小説で現代文学の巨匠とよばれる、アメリカの小説家ジョセフ。
妻・ジョーンに支えられ多くのベストセラーを生みだしている。
そんなある日、ノーベル文学賞の受賞が決まる。
ストックホルムで家族と受賞の喜びを分かち合うとするが、「ぜひジョセフの伝記を書かせてほしい」とジャーナリストに追い回される。
ジャーナリストは妻ジョーンを捕まえると、今までの小説はすべてジョセフではなく妻が書いたのではないか?と問いかける。
ジョーンはきっぱりと否定。
しかし世界が注目する夢の舞台で、ある”秘密”が少しづつ夫婦の関係を狂わせはじめていた・・・
▼秘密がうみだす歪み▼
結局は妻ジョーンがゴーストライターだったんです。
しかもデビュー作からすべて。
映画ではその過程に多くの時間をさくことなく、今の2人にスポットを当てています。
なぜならその秘密よりも、秘密が生みだす歪みが面白いからw
その歪みは2人だけでなく、息子にまでおよんでいました。
▼なぜ秘密がうまれたのか▼
発表するたびにベストセラーなら、ジョーンが作家としてデビューすべきだったのでは?と誰しも思いますが、時代がそれを許しません。
女性が作家として生きていくことは出来ないとされていました。
そこでジョーンはしかたなく、ジョセフ名義で作品を発表することに同意し、”秘密”が生まれました。
ジョセフは元々作家志望。願ったり叶ったりといったとこでしょうか?
▼妻ジョーン目線で描く▼
映画は妻ジョーン目線で描かれています。temita自身も女ということもあり、ジョセフの今までの行いに、ほんと呆れましたw
ただジョーンも、ジョセフを通して作品を読んでもらうという欲を満たしていたのでしょうか?
家族を養わなければいけないので、それどころではないかもしれませんが・・・
▼若き日のジョーン役はグレン・グロースの娘▼
実は親子共演してます。
しかも母親グレン・グロースの若き日役です。お名前はアニー・スターク。どことなく似てる!そしてやっぱりキレイ❤
▼映画『天才作家の妻 40年目の真実』感想▼
この映画は、ものごとの終わりと始まりを強く意識してつくられたように感じます。
詳しくは楽しんでほしいので書きませんが、娘の妊娠や息子の崩壊などがそれを連想させます。
一つの秘密が家族に歪みをうみだし、世界最高の舞台でその歪みが爆発する様子は、わかっていてもハラハラものでした。
観終わってからも、それぞれの解釈をきくのが面白い映画です。
原作が小説なだけに、見応えあり。
女性同士で見に行くことをオススメしますw