アメリカ映画

【これが実話という、おもしろさ】映画『モリーズ・ゲーム』あらすじとややネタバレ解説

大学院にすすめるだけの頭脳をもちながら、

モーグルプレーヤーとして五輪候補になる運動能力も兼ねそろえたモリー。

そんな彼女が怪我をきっかけに、踏み込んだ世界で成功する・・・

そんな話が実話だなんて。

【あらすじ】

スキーモーグルで五輪代表選手のひとりとして将来を有望視されてたモリー(ジェシカ・チャステイン)。

コーチであり、大学で心理学を教える父(ケビン・コスナー)から厳しく指導をうけていたが、五輪出場資格がかかった試合で負傷。

その事故をきっかけにスキーをあきらめるが、大学院進学にも気が乗らない。

温かいところで過ごしたいとLAに移住するモリー。

親にはたよれない生活費をかせぐため、クラブでウェイトレスをしはじめる。

頭の回転のいいモリーはすぐに頭角をあらわすが、常連客のディーンに所詮ウェイトレスだと笑われる。

くやしいモリーはディーンの不動産業を手伝いだした。

そんなある日、ディーンは突然モリーに思いっきり着飾り、有名クラブへ行くよう命ずる。

じつはディーンは世界的に有名な映画俳優・ミリオネア・歌手などが出入りをする、地下カジノを運営していたのだ。

チップでの稼ぎに味をしめたモリーは、ディーンから首にされるやいなや自ら運営にのりだす・・・

【ネタバレ感想】

カジノに入り浸っていた、実名のあがった顧客たち

モリーのカジノはご想像どおり順調。

美人で気の利くモリーがいることもその要因ですが、なんといっても「そこに行けばスターとゲームができる」

このことが成功の最大要因でした。

 

モリーが書いた本によると、どんな大富豪でも、

映画スターや有名スポーツ選手とゲームをしている間はまるで子供のようだったと伝えています。

気になるのはどんなスターが入り浸っていたのか?

まずはレオナルド・ディカプリオ

そしてベン・アフレック

意外だったのが、オルセン姉妹(懐かしい)

 

そしてもっとも気になるのが、モリー独立のきっかけになった俳優「ミスターX」

モリーの著書で実名がでています。

 

じつは…トビー・マグワイアw

本ではけちょんけちょんに言われているようです。

だから最近見かけないのか?

私だったら、だれがいたらゲームに参加するかなーーー?

なぜモリーは頑なに顧客の秘密をまもったのか?

f:id:temitakms:20191009200335j:plain出典 IMDb
 

映画をみていて不思議におもったこと。

それはモリーがかくなに、顧客たちをまもったことです。

 

モリーがもっていたPC。

そこには膨大なメールのやりとりが残されていました。

気になるその内容は、ゴシップ誌のネタになるどころか、法にふれるものも数多くありました。

たとえば、大富豪と未成年者の結婚などです。

 

FBIに摘発されて以来、一文なし状態のモリー。

お金は喉から手が出るほどほしいはずですが、それを本に書いたり、ネタとして売ることはしませんでした。

なぜモリーは秘密をおおやけにすることをしなかったのか?

 

それは「暴露されたあとの、その家族への配慮」からです。

モリーの知人にスカウトされたハーラン。

じつはセレブたちのカモになることが、影の役割だったのです。

 

その悲しい作戦は成功し、ハーランはポーカーに夢中になり、借金をかさねることに。

自分の奥さん大好き❤なハーランは2日後に、妻のサプライズ誕生日パーティを企画していました。

 

が、ゲームにのめりこむあまり、自分で企画したパーティをすっぽかします。

しかもその後、離婚までしてしうんですね。

(あたりまえじゃw)

モリーはこのハーランの行く末にたいし、とても心をいためていました。

 

そのハーラン事件がわすれられず、顧客たちの秘密は守られたわけです・・・

って、未成年と結婚は、きっちり罪をつぐなわせたほうがいいのでは?

父からのうけた心の傷 ※ややネタバレ

てっていした文武両道の父のもとで育ったモリー。

父の徹底ぶりは異常でした。

 

「背中がいたい気がする」という、スキー練習中の幼いモリー。

しかし父は簡単に休ませてくれません。

なんとか母親がはいり、その日の練習がおわりましたが、

じつは背骨湾曲症をわずらっていたんですよモリー。

 

…そら痛いよね!

この指導ぶりがモリーと父の距離感をうんだとおもっていました。

じつはこれだけではなかったんです。

 

モリーはすっかり忘れていたが、5歳のときに父の浮気を目撃しているんです。

それがきっかけで、父との溝がうまれたと父親本人が分析。

さすが心理学の父。

 

ならばもっと早くモリーのメンタルケアをしてあげればよかったのにね。

とおもったのは内緒です。

歩み寄れるタイミングは必ずやってくる ※ややネタバレ

f:id:temitakms:20191009200138j:plain出典 IMDb

すべてを失った娘がいる場所にやってきた父。

ここから話の展開が早くなります。

 

「3年分のカウンセリングを3分間で」娘におこなう父。

「男性の権力をねじ伏せることへの喜びにかわった」とモリーを分析。

 

結構だいたんな分析だなとおもったのですが、

これは娘に本音をきづかせるためわざと怒らせるために言ったと父、解説。

そして記憶にうもれた「父の裏切り」を受け止めさせ、

人生の次なるステップそして、親子関係の改善へとみちびいたのでした。

 

そこでシーンは、冒頭に戻ります。

五輪出場がかかった試合でスキー板がはずれ、バランスをくずし滑落する10代のモリー。

あまりの衝撃的なアクシデントに息を呑む観客。

 

動かないモリーに誰もが、「もうだめかも」とおもい会場は静まりかえります。

しかしコーチである父だけはちがっていました。

「モリー大丈夫だろ?おきろ。助けがいるか?」と、事故とは似つかわしくないほど軽い声掛け。

 

まるで、周りがどう思おうと、父だけはモリー芯の強さしっていることを表しているよう。

 

そして映画は、観ているものがニヤリとするアナウンスで幕を閉じます。

 

出版されている本にくらべると、

だいぶ様子がことなる描写も映画のなかにあるようですが、全体的におもしろく観ることができました。

どこに生まれようとも、親子関係のむずかしさは万国共通ですね。

 

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