アメリカ映画

【今までで1番の悪事とは?】映画『底なしの世界』あらすじ・ややネタバレ考察。

ひょんなことから視聴した、映画『底なしの世界』。

独特の浮遊感がまるで、映画『マルホランド・ドライブ』のようでした。

 

愛している彼女がホテルから失踪。

しかも不審なマスク男がふたりの周りをうろついている…

結末は「彼女の失踪の謎」だけにとどまらず、

探している彼氏も巻き込む意外な展開に!

そして実在するあのホテルは私達でも泊まれるという事実w

底なしの世界 タイトル画像

あらすじ

LAへ移住するため、ロードトリップ中のアレックス(ダグラス・スミス)とスカーレット(ジェナ・マローン)。

体調がよくないスカーレットのために、途中ホテルにて一泊することに。

夜中アレックスが目をさますと、横で寝ているはずのスカーレットがいない。

スカーレットはテレビで神父の説教をきき、動揺しながら床に座りこんでいた。

なんとか寝かしつけるアレックス。

朝起きると二人の周りをうろつく不審な男がいるのを発見。

時をおなじくしてスカーレットが姿をけしてしまった…

考察

独特の浮遊感

鑑賞直後のいちばんの感想は、

このかんじ、『マルホランド・ドライブ』にそっくり〜!でした。

出典 Amazon

 

懐かしいですね、この映画。

ほかのデイヴィッド・リンチ作品も観たいなと思わせる、すごく力のある映画で、

個人的に好きな映画の一つです。

 

おっと、話それました。

なので『マルホランド・ドイラブ』が好きな方は、最後まで心地よく鑑賞できるはず。

謎解きの展開もすこし、似ています。

「今までやってきたなかで、1番の悪事はなに?」

話の展開は終始、アレックスが愛するスカーレットを探す形で進みます。

 

じつはスカーレットが失踪する前に、気になる質問をアレックスに投げかけます。

「今までやってきたなかで、1番悪いことはなぁに?」

です。

 

一泊して体調がすこぶる良くなったスカーレットは、ホテルでテキーラを飲みはじめます。

その勢いなのか、こんな質問をするわけです。

なんか飲み会っぽい質問w

 

アレックスもそう思ったのか、テキトーに濁すのですが、

スカーレットは淡々と話し出します。

その内容なのですが、想像するだけで心がふさぎ込んでしまうほどにヘビーな内容。

そしてこのウソかホントかわからない暴露が、

物語の重要なポイントになります。

夢かマコトか

必死に不審者からスカーレットを探すアレックス。

しかしこの行動を根底からくつがえす事実がわかります。

それは、どうやらアレックスはスカーレット以外の女性を結婚しており

まともな職業についていたらしいということ。

 

おまけに、あれだけ探し続けていたスカーレットが隣に住んでおる!w

これはアレックスだけでなく、観ている者も「どーいうこと!?」となるわけです。

事件の真相とは

それからアレックスは、隣人スカーレットに「探したよ!!」と近づくのですが、

どうもスカーレットは失踪やらホテルやらは憶えていない様子…

 

ここで失踪やら不審人物やらの謎をとく鍵が示されるのですが、

1番衝撃的だったのが、あの写真たち

どーやら、酔っ払ったスカーレットの告白は本当だったらしいと

ここで鑑賞者は内容を思い返し出す羽目になりますTT

あのホテルは実在する!!

 

ここで小話。

じつはあのEl Rancho Hotel、実在するんです!

しかも現在でも宿泊可能w

しかもGoogleでの評価は4・2となかなか高評価。

一泊約9,000円台といたってリーズナブル。

(ぐぐっと現実に引き戻されますねw)

 

ハリウッドを代表するプロデューサーの兄弟がたてたこともあり、

ジョン・ウェインなどのウエスタン映画の俳優陣が、撮影期間中の宿泊先として利用していたとか。

 

映画『底なしの世界』でのホテルのイメージとは違い、

実際はとてもクラシカルで素敵❤

ぜひラウンジだけでもお邪魔したいです。

※ネタバレ※ アレックスの存在

さて、映画の核心に話をもどします。

すべて観終えて、のっこった疑問があります。

それはアレックスは存在したのか?ということです。

 

劇中で見つけたヒントを考えると、

不審人物とアレックスは同一人物なのでは?という結論になります。

スカーレットとその父親は存在していることは確実ですが、

アレックスが存在している確証は得られなかったです…

 

失踪した彼女をさがすアレックスを中心に話を追いながら、

実は過去の罪にさいなまれるスカーレットが主人公だった映画『底なしの世界』。

「謎を解いてやろう」と挑むよりも、

その独特な浮遊感をたのしみながら、ちりばめられた謎に振り回されるほうが

正解な映画でした。

 

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