記憶喪失の男と彼があらたに愛した女性。
ありがちな設定が、意外な結末をむかえるパズル・ミステリー映画。
チョン・ウソンとキム・ハヌル主演の韓国映画『私を忘れないで』を観ました。
典型的なラブストーリーだと思っていたら大間違い!
面白かったので、さっそくレビューです!
【あらすじ】
交通事故により、10年間の記憶をなくしたソン・ヨグォン(チョン・ウソン)。
警察署を訪れ失踪届を出したいと申し出る。探している者の氏名を「キム・ジニョン」、関係を「自分自身」だと述べる。
じつはヨグォンは治療のため通う病院の待合室で、自身の目の前で涙をながす女性キム・ジニョン(キム・ハヌル)に出会う。
「自分のことを知っているのか?」と話かけたことをきっかけに、親しい仲になるが・・・
【感想】
生きるために「忘れる」
この映画は、この一言につきます。
忘れないと生きていけないほどの「事実」とはなにかを軸に、話は展開します。
記憶を失うまえの自分をとりもどしたいヨグォン。
そんな彼の目のまえに、彼をみて涙をながすジニョンがあらわれます。
彼女はあきらかに何かを知っている様子。
出会ってから、ヨグォンはグイグイと積極的に距離をつめるジニョンに振り回されます。
すこし戸惑いをみせながらも、ジニュンに惹かれるヨグォン。
ジニョンといる時は記憶のことはわすれ、楽しい時間を過ごすふたり。
ついには結婚をすることになります。
しかしふたりの関係者が、結婚相手を知ると「反対」のオンパレード。
いったい関係者たちは何を知っているんでしょうか?
ちなみにふたりの楽しい時間のなかにも、ちょいちょい伏線があります。
謎解きのさいに、爽快な気分をたのしんでください!
【納得いかないこと ※ネタバレになるかも!?】
ヨグォンが記憶をなくしたきっかけ、そしてなくし続けた原因も理解できます。
ただひとつ、納得できないシーンがあります。
事故が原因で車やバスに乗れなくなったヨグォン。
徒歩で移動するその横を、ジニョンが車で並走するシーン。
ジニョンはのろのろ車を走らせながら、後部座席にのせたカバンに手をのばし中身をあさります。
そう、完全に「わきみ運転」です!!
シーンのなかでも、ヨグォンに「危ないから、前をみろ」と怒られています。
あんな事があったのに、こんな運転するわけないよね?
観終わったあとに感じた違和感はこれでした。
しかもこのあと、ぬいぐるみを轢いてしまうんです・・・
そのときのジニョンも、今思い返すととても薄いリアクション。
あんなもんじゃないでしょう(怒)
右足・左足をしている場合ではありません。
(映画をみたひとにはわかる)
【記憶が人をつくるのか?積み重ねって大事】
怒りが前のめりになってしまいました。すみません・・・w
記憶をうしなったヨグォンは、まるで別人になります。
同僚もそのようすに驚き、「はやく以前の調子にもどれよ」的なコトバもでてきます。
仕事っぷりや家庭のようすから、記憶のつみかさねと性格とのふかい関係をかんじずにはいられません。
・・・昨日の夕飯も思い出せない私は大丈夫なのでしょうか?w
がんばれ私。
終盤になり、ようやく映画の冒頭シーンにもどります。
記憶をなくした10年間ときっかけを思い出したのにもかかわらず、警察署を訪れるヨグォン。
はたして、なぜジニョンはヨグォンをみたとき泣いたのか?
記憶のない男にからむジニョンは何者なのか?
そして10年間記憶のないヨグォンは何者なのか?
伏線をすべて回収し、むかえる結末をお楽しみください。
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今すぐ、ヨグォンとジニョンの行く末を見届けよう!